(奄美で撮りためた写真と20年ぶりに描き始めた油絵です。)
「花」 中 孝介
もしもあなたが雨に濡れ 言い訳さえもできないほどに
何かに深く傷ついたなら せめてわたしは手を結び風にほころぶ
花になりたい
もしもあなたの夢破れ 行き先の無い日々は暮れ行き
信じることさえできなくなれば せめてわたしは 声にして 明日にたゆたう歌をうたおう
花のように 花のように
ただそこに咲くだけで美しくあれ
人はみな人はみな 大地を強く踏みしめて それぞれの花 心に宿す
たとえこの身が果てぬともそよぐ島風願いに染まれ
花のように 花のように
ただ風に揺れるだけのこの命
人と人 また人と人
紡ぐ時代に身を任せ それぞれの身がたまわねばと
花のように 花のように
ただそこに咲くだけで美しくあれ
人はいま人はいま 大地うを強く踏みしめて
それぞれの花 心に宿す
大地を強く踏みしめて それぞれの花 心に宿す