ソ連軍歌「聖なる戦い(Священная война)」を例のように和訳して動画にしました。ロシア語原詞、仮名による発音ルビ、和訳の三段構成。
曲について(ロシア語版Wikipediaより)
1941年6月22日にドイツ軍がソ連への侵攻を開始した2日後の24日に早くも新聞『イズヴェスチヤ』と『赤い星(クラースナヤ=スヴェスダー)』の両紙に『聖なる戦い』の詩が掲載されると、これを目にしたアレクサンドル=アレクサンドロフ(アレクサンドロフ合唱団で有名)が作曲を行いその日のうちには合唱団が練習を始めるほどの早さだったようです。26日にモスクワのベラルーシ駅(旧ソ連・ロシアでは行き先の地名が駅名となるためモスクワにベラルーシ駅がある。現在ではモスクワ=スモレンスク駅に改称)で初めて演奏され、駅から前線へと向かう兵士を送るために1日で5回演奏が行われたようです。これ以降もソ連中のラジオで放送されたほか、前線の兵士たちの間でもよく歌われ士気向上に役立ったと言われています。なお歌詞にはいくつかバリエーションがありますが、本動画で採用した音源を含めて多くの音源ではなぜか2番が飛ばされているものが多いです(よってこの動画での2番の歌詞は本来は3番)。
ソ連軍歌の中では最も有名な部類に入るので、聞いた事のある方も多いかと思います。
開戦後(ソ連にとっては奇襲を受けてから)2日後に作られた曲であるため、他のソ連軍歌によくある輝かしい勝利などは歌われず、その歌詞は基本的に国民の決起を訴える内容とファシストへの強い憎悪に満ちています。