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ハチャトゥリヤン - 「剣の舞」

指揮:小澤征爾
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

「剣の舞」(ロシア語:Танец с саблями)は、
1942年に作曲されたアラム・ハチャトゥリアンのバレエ
「ガイーヌ」の最終幕で用いられる楽曲である。
この楽曲は、クルド人が剣を持って踊る戦いの踊りを表している。

※エピソード
作曲者ハチャトゥリアンが「ガイーヌ」を製作した当初、この曲は含まれていなかった。
しかし初演前日になって「クルド人が剣を持って戦いの踊りを踊る」場面が追加される事になり、
ハチャトゥリアンは急遽その場面の為の曲を作曲する必要に迫られた。
そして彼は踊りに相応しいリズムを机を叩きながら徹夜で考案した末に
現在の曲で使用されているリズムを閃き、一挙に曲を作り上げたと伝えられている。

この曲は彼の名を後世に残す事に大きく貢献したが、
あまりにも曲だけが有名になってしまった為、本人にとっては複雑な心境だったらしい。
ハチャトゥリアンの弟子の寺原伸夫は、「ミスター剣の舞」と呼ばれてムッとしていたり、
「こうなると知っていたらこの曲は書かなかったよ」とぼやくハチャトゥリアンの姿を証言している。

※曲調
この音楽は野性的で精力的であるが、これは東洋諸民族の音楽語法を積極的に採用していて、
その中でもハチャトゥリアンの祖国アルメニア、グルジア、レズギの民族の影響と言われている。
更に伝統的な西洋のオーケストレーションを採用する事で、
強烈なインパクトを出す事が出来たのである。


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