…時刻は夕方5時くらいかな、季節は秋だったので、もう薄暗くなってきていたのを覚えてる。川への道を特に会話もなくとぼとぼと歩いていたら、A子が突然「鉛筆が熱くなってる!」と言った。鉛筆を握り締めた手を見ても別になんともないんだけど、どんどん熱を帯びてきて耐え難くなってきたらしい。さすがにA子の表情にも動揺の色が見え始めてきたんで、俺らは口々に「もうそこらへんに捨てちまえよ」とA子に言った。でもA子は「それはできない」、「捨てたらヤバい」とかたくなに拒み、握った鉛筆を手から離そうとはしなかった……
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