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Steve Reich | Dominic Frasca | Electric Guitar Phase

from album "Triple Quartet" 2001
Nonesuch 79546 (AMCY-19011)

produced and engineered by Dominic Frasca
recorded January 2001 at DV8 Studios, NYC
mixed by Steve Reich, Judith Sherman, John Kilgore and Dominic Frasca at Masque Sound

〈4つのエレクトリック・ギターのための"エレクトリック・ギター・フェイズ"(2001)は、原曲となった"ヴァイオリン・フェイズ"(1967)をギター奏者ドミニク・フラスカが新たに編曲したもので、フラスカは四声部すべてをオーヴァーダビングにより演奏/録音している〉

〈原曲となった"ヴァイオリン・フェイズ"は1969年4月、ニューヨークのニュー・スクールでポール・ズーコフスキーにより初演されたもので、3つのヴァイオリン声部をあらかじめテープに録音、これにライヴ演奏のパートが加わるものである(4人のヴァイオリン奏者によってすべてのパートをライヴ演奏することも可)。いわゆる"穏やかに変化するプロセス"に基づいてライヒが作曲していた時期の作品のひとつで、ユニゾンで演奏されていた同一のフレーズが次第に"ずれ"を起こすことによってモアレ現象のような音響的効果を生み出しながら、一種のカノンを生成していくものである。ただし、今回の編曲版である"エレクトリック・ギター・フェイズ"は、モアレ的な効果がエレクトリック・ギター特有の減衰音によって著しく後退し、代わりに"ずれ"の過程(フェイズ)を一音一音、明瞭に響かせることに主眼が置かれている。編曲/演奏を行っているドミニク・フラスカはニューヨーク在住のギター奏者である〉(前島秀国氏によるオリジナル・ノーツへの補足)


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