それは、再デビュー曲「ラブレター」を演奏した後だった。
「13年かけてやっとたどり着いた」と高見沢氏は語った。
1986年「TOKYO BAY-AREA」。
約10万人が見守る中「Rockdom ~風に吹かれて~」が初演奏された。
「魂をかけて作った」というだけあって、以降、永く歌われることになる名曲である。
この「Rockdom ~風に吹かれて~」と共に、伝説のライブ「TOKYO BAY-AREA」は幕を下ろすのだが、その後ある怪情報が日本中を駆け巡った。
「アルフィー解散説」である。
「Rockdom ~風に吹かれて~」の歌詞の内容から、ファンの間で「解散するのでは?」との憶測が飛んだ。
そんな中、TBS系「ザ・ベストテン」で「アルフィーが解散すると聞きましたが、本当でしょうか」というファンからのハガキが読まれた。
その問いに坂崎氏が冗談交じりに「家に帰って考えます」と答えたため、話が大きくなってしまった。
更に86年クリスマスに行われたオールナイトライブの公演中中止や、武道館ライブで初披露された「LAST STAGE」の歌詞の内容等により解散説が現実味を帯びた形となった。
(86年に放送された「桑田圭祐のクリスマス特番」で、高見沢氏が体調不良のため、アルフィーとして坂崎氏、桜井氏の2人で出演したことも解散説を助長させた)
当の本人たちがどう考えていたのか今となっては不明だが、その後の活躍は周知のとおりである。
当然「アルフィー解散説」も「デマだった」ということで収束した。
しかし、86年から20年目に差し掛かった2005年。
イギリスのインディーズバンド「アルフィー(ALFIE)」が解散したことで、THE ALFEE解散説が再燃した。
(さほど大きなニュースにはならなかったが)
また、夏のイベントが2009年を以って終止符を打たれたことや、ダークダックスの高見沢氏が亡くなられたことによる勘違い情報等で「アルフィー解散説」が再燃したケースもあった。
にしても、「解散説」などどこ吹く風。
まもなく還暦を迎える3人は活動を休止することもなく、まだまだ元気に活動中である。
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