Meme / alku ringo (アルクリィンゴォ)
KLK-2015
税込価格2,200円(税抜価格2,095円)
2012年2月8日発売
茨城の3人組バンド、Meme(ミーム)のデビュー作にしてとてつもない大傑作。これほど空気を変える力のある音楽は、そうそうお目にはかかれない。サウンドも歌声も全てが破格の美しさ。アルバムの冒頭を飾る「poploop」で見せる、歌ものとしての素晴らしさと遊び心溢れるカラフルなサウンド。M2「antennae」でのMemeの真骨頂とも言うべき不思議で幻想的な音空間。M3「cenotaph」の北欧の空気を感じさせる、美しくも哀愁漂うメロディ。M4「farm」の穏やかな陽の光の射す一日のような優しい空気感。この4曲を聴くだけでこのアルバムの素晴らしさが十二分に伝わってくる。その後も耳を惹きつける強い力を持った美しい楽曲ばかりが、これでもかと言わんばかりに続いていく。最終曲「alku alku」を聴き終えた時には、既に涙しているという人も決して少なくないと思う。
この作品はまるで人生の様々な瞬間を切り取ったスケッチのようである。
音楽に本物の感動を求めている方はもちろん、最近音楽で感動していないという方にも是非聴いてほしい。
プロフィール
2008年結成。10代の頃からの友人である中澤恵介(vo,gt,key)、松崎泰宏(gt, key)、別府万平(gt)の三人で構成されるアンビエント / ミニマル / ポストロックバンド。何度かのメンバーの入れ替えを経て、2011年より現在の形で活動を開始。曲中のパーツをミニマルミュージック的に構成していくと同時に、全体像としてはポップな印象を残す手法を多様している。レコーディングやミックス等も全てメンバーで行い、サウンド面での特色を求め商用スタジオを使わずに廃校になった小学校等を利用して行なっている。空気感を変えてしまう圧倒的な力を持った彼らの音楽に、音楽関係者からの支持も厚い。