おぼくり〜ええうみ(obokuri~eeumi) − 朝崎郁恵(Asazaki Ikue)

from Album "うたばうたゆん（Utabautayun)"
piano 高橋　全（Takahashi Akira）

"おぼくり"
新屋敷好のでぃ（あらやしきくのでぃ）
新さくば好のでぃ（あらさくばくのでぃ）
ハレ節美らさ根強く（はれ、ふしぎゅらさねじゅく）
先じふしぃろヨンド（すらじふしぃろよんど）
切石垣好のでぃ（きりいしがきくのでぃ）
黄金家ば建てぃてぃ（くがねやばたてぃてぃ）
ハレ百とぅびゅる吾きゃや（はれ、ももとぅびゅるわきゃや）
うりば祝おヨンド（うりばゆわおよんど）

（新しい土地を求めて新しい家を作り、萱の節の先をきれいに整えて家噴きしましょう。切り石垣で、百人の鳶が建てた黄金の家を祝おう）

"ええうみ"
八月やなりゅり　飛び羽根やねらぬ（はちぐぁてぃやなりゅり　とぅびばにぃやねらぬ）
ハレ兄弟片羽根や　貸らち給ぼれぃ（はれ、うとぅじゃかたばにぃや　からちたぼれ）
一つある羽根や　愛しゃ背にくすぃてぃ（ひとつあるはにぃや　かなしゃせにくすぃてぃ）
ハレ吾ぬや奥山ぬ　かずらだすき（はれ、わぬやおくやまぬ　かずらだすき）
お十五夜の月や　神美らさ照りゅり（おじゅごやのてぃきや　かみぎゅらさてぃりゅり）
ハレ加那が門に立たば　曇てぃ給ぼれぃ（はれ、かながじょにたたば　くもてぃたぼれぃ）

（八月になるのに着るものがありません。兄弟、片袖を貸してくれませんか。
たったひとつある着物は愛しい人に着せて、私は山奥の葛を採ってまといます。

十五夜の月が神々しく照っている。あの人が通ってきたら、陰ってください。）