二階堂ふみが妖艶な金魚に! 室生犀星晩年の小説を映画化二階堂ふみ&大杉漣『蜜のあはれ』
July 08, 2015(Wed) 06:00シネマトゥデイ
二階堂ふみ&大杉漣『蜜のあはれ』(拡大)二階堂ふみ&大杉漣『蜜のあはれ』
徳田秋聲、泉鏡花と並び、金沢三文豪の一人である室生犀星が、晩年の1959年に発表した小説「蜜のあはれ」の映画化がこのたび決定し、二階堂ふみ、大杉漣が出演することが明らかになった。
詩人として大正期の詩壇を牽引し、昭和期には「幼年時代」「あにいもうと」「杏っ子」などの名作小説を発表しつつも、随筆、童話、俳句と多岐のジャンルに渡って作品を発表した室生犀星。今回映画化が決定した小説「蜜のあはれ」は、室生氏の理想の“女(ひと)”の結晶といわれ変幻自在の金魚の姿を持つ少女・赤子と老作家との会話で構成された、超現実主義的小説である。