本作は、1998年にリリースされた激レアなポップ・チューン。プラチナム交響曲第900番「白金」に続いてリリースされた、マキシシングル「Missing Star」のタイトル曲。「Platinum 900」は、ヴォーカル・坂田直子、ギター・西村一彦、キーボード・飯星裕史という基本メンバーで構成された謎のユニット。そこに、サウンド・プロデュース&アレンジで中村哲が参加。
アルバムタイトルやジャケットからはややB級センスも漂っているが、サウンド・プロダクションはかなり本気度が高い。なかでも、まだストリングスに光があたっていなかった1998年当時、生音の弦やローズピアノ、ハモンド・オルガンやヴィブラフォンの音色などにこだわったところが素晴らしい。ちなみに、本楽曲はライトメロウなシティ・ポップスに挑んだ作品である。
女性ヴォーカルは、あきらかに70年代から80年代のアイドル的なテイストを狙っているが、その歌謡曲としてのアプローチがこの曲のミステリアスな魅力を増幅させている。本チャンネルにアップ済みの「Fantastic Journey」や「Apple」、「My Philosophy」もおすすめ。