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MURO in K.M.W. King Most Wanted

それは渋谷のキングことMUROの『K.M.W.』のリリース・パーティから始まった。K.O.D.P.とD.I.T.C.。"世界一番アナログの街"東京は渋谷、そして"ヒップホップ発祥の地"、NYはブロンクスの精鋭達が、公の場で握手を交わしたのだ。MUROとロード・フィネス、そしてA.G.。"King Of Diggin'"の名に恥じない膨大なクレイツを前にオメルタ、即ち"沈黙の掟"を知るヴァイナル・アスリート達の共同戦線は、国境を超え"Diggin' In The Crates"の旗が靡くサウス・ブロンクスへ。エキスプレスではなくモルール繋がったFUNK紀行。極秘裏に進行していたこのV(inyl Athletes)計画は、この由緒正しきゲットーで完結する。"I Be Unique Guy, Extremely Gifted Street Wise"フィネスは正真正銘のワイズ・ガイだ。"True & Livin'"しかし彼がバターのように滑らかな舌とハンドル捌きで案内する"暗黒街"は、レコード墓場のある街だった…。"頭に描いた音を探しながら/D.I.T.C.と共に掘り起こす墓場"。サウス・ブロンクスのチャーチ前で、ニセ者たちにレクイエムを捧げる真っ黒な五本指を持つ男たち。"99年、JUDOのようにオマエをかましてやるぜ"、"1999今年ケリをつけるケンカ"、"俺達はベストだぜ。目を覚ませ、SANKAを嗅ぎな"。街角にガチンコが鳴り響く。大聖堂が熱気で揺れる。ポール・オースターが『Smoke』でオーギー・レンの煙草屋に拘ったように、この場所には何かがあった。"Get Dirty!"塗りたてのグラフィティの前でラップする"Little Big Man" A.G.。街角で再会を喜び合う男たち。ドン・ブラックモンやロイ・エアーズのレコードを抱えたヴェテラン・バイヤー。アレキサンダー・アヴェニューの午後。それはプロムの夜の様に特別な事ではなく、紛れも無く"掘り師たち"の日常。サイの目はK.O.D.P。そして舞台はまたいつもの見慣れた渋谷エリアの定位置へ…。「Black In The Fingers」つまり、真ッ黒ニナル果テ。ヴァイナル・アスリートたちの果てしない戦いは続く。


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