豊田道倫『m t v』
2013年3月21日発売
http://www.faderbyheadz.com/release/headz176.html
http://www.amazon.co.jp/dp/B00BBCYVE2
CM:岩淵弘樹
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デザインが刷新された元日の新聞みたいな、凸凹だらけの渋谷中央街の道端で昼寝する野良猫みたいな......パラガが俺の心に帰ってきた。
聴いたときのちょっとした違和感なんて当たり前。ここ2013年の日本に溢れかえる糞音楽モドキ達とは器が違うぜ。これは芸術なんだ。高潔なメッセージなんだ。グラミーとってきて欲しい。メトロノミーと遠藤賢司を繋ぐのは、練り消しみたいなサウンドと愚直な声。新しくて懐かしい。必聴たべ、日本のミュージック・フリーク達、そして未来のポップ・クリエイター達よ!
相田みつをのカレンダーみたいに、トイレには置きたくない。青空の下、こころに寄り添って欲しい言葉たち。
愛聴します。こころより。
岸田繁
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豊田さんの歌を何故好きなのか、今までよく考えた事がなかった。
時々ならされるmbvみたいな音にズルッとなりながらそんな事を思った。
好きな理由を説明するのはとても難しい。
自分の曖昧な記憶や心象に訴えかけてくる豊田さんの歌。
私もヒトの事は言えないが、豊田さん、はっきり言って歌は上手いとはいえないし、変な声。
なんだこりゃ!て椅子からひっくり返りそうになるきったんない音やはみ出しまくったアレンジ。
でも、そういう要素はこのアルバムではますますガツンと出ていてとても好きだし、そんな分析なんてどうでもいいと言えばどうでもいい事なのだ。
ただただ曲と歌と歌詞の圧倒的な「強さ」と「美しさ」に胸がしめつけられる。つぶれた遊園地や、サービスエリア、安宿のロビー、暗闇の地獄にいる、豊田さんだかだれだかわからない影に。
息がしたくてベランダに出た。夜はまだひんやりしている。
体のどこかで豊田さんの歌が温もりに変わって鳴っていた。
石橋英子
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少年はパンを買いに行く、、、はたして何パンなんだったんだろうか?パンを買いに行っているのが自分だったら、、
切ないはずなのになんかドリーミー。むせび泣け
田我流