Chronicle 2nd Track9「聖戦と死神 第3部「薔薇と死神」 ~歴史を紡ぐ者~」
(以下、歌詞)
「此処は何処なのかしら?私は確か...追われ...矢を射られ...倒れたはずだったわ...」
「気付いて良かった、大丈夫かい?
私の名はAlvarez、君達の村を襲った軍隊の指揮官...
だったのだが...今ではもう追われる身だ...からと言っても...言い訳に過ぎぬ...私が憎いかい?」
「えぇ...憎くない...と言ったら嘘になるけれど...助けてくれた貴方のこと、私は信じたい...」
「私はBelga人なのだよ...
亡国の仇を取る為、旧Flandreへ身を寄せた<異邦人>
この意味が解るかい...お嬢さん?この手はもう取り返しのつかない程に汚れている...」
「最初は怒りからPreuzehnを...
次に異国での居場所を確保する為Lombardoを...
そして己の願望を満たすという目的の為に、Castillaを滅ぼした...」
「今でも目を閉じると、鮮やかに浮かんでくる風景がある...
私にはどうしても取り戻したい場所があったのだ...
そんな私に当時のChildebert六世陛下は約束してくれた...」
「国をあと一つ...例えばBritanniaの征服を条件に...
Belgaの独立自治権を許すと...私は他人の国を売って...自分の国を買い戻そうとしたのだ...」
「私はそんな愚かな男なのだよ...」
「そう...そんな愚かな男なら、私がここで殺してしまっても構わないわね?」
「あぁ...好きにするが良い...私は取り返しのつかない過ちを犯してしまった...」
「馬鹿!それでは何も解決しないじゃない...貴方はそれで満足かも知れない...
でも貴方の仇を取ろうとする者が現れないとは限らない...その論理が繰り返し悲劇を生んでいるのよ...」
「取り返しのつく歴史なんて一つもないの、だから尊いの、だから私達は新しい歴史を創ってゆくの...
愚か者とは...過ちを犯す者のことじゃない...過ちと知ってなお、正そうしない者のことをいうのよ...」
「...ねぇ...そうでしょう?」
「お嬢さん...君は強いな...」
「えぇ...そうよ...私は強いわ、この国の未来を背負っているんだもの...」
「この国の未来?Britanniaの女王は若い娘だと聞いていたが...まさか...君が...!」
「Rose guine Avalon...そう...私がこの国の女王よ...
黙っていて御免なさい...でも解って欲しいの...Alvarez将軍...私は貴方を信じます...」
「これは...女王陛下とは露知らず、数々の非礼を...」
「お願い!畏まらないで、私はそういうの好きじゃないの、私のことはRoseで良いわ...」
「それにしても貴方があの有名な「Belgaの死神」とはね...
...想像していた像と随分違うわね、熊のような大男だと思っていたのに...」
「...でも<Belgaの死神>はやめた方が良いわね...
この国では流行らないわ...Britannia風に言うと...
そうね、<Belgaの暴れん坊>かしら...
そっちの方がずっと素敵よ...ねぇ...そうしなさいな...?」
「何?さっきから女性の顔をそんなに見つめて...」
「いや...最初に貴女を助けた時、ある女性に似ていると思ったのだが...」
「思ったのだが?」
「...今にして思うと全然似ておらぬ...」
Windermereの湖畔を白い風が駈け抜けて往く...
Tristram騎士団長率いる第六騎士団が衛る地
Lancasterへと...
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