ストリチナヤ ウォッカ コマーシャル
ストリチナヤ(ロシア語:Столичная;ラテン文字表記:Stolichnaya)とは、ロシア産ウォッカの一銘柄である。現在の輸入元のアサヒビールを含め、歴代の輸入会社ではストリチナヤと表記しているが、ロシア語の発音はスタリーチナヤに近い ロシア以外の国向けには現在は「Stoli」と略される
概要
名前のストリチナヤとはロシア語で「首都の」を意味する。その名の通り、1901年にモスクワで製造が始められたことに由来するが、2009年現在はイルクーツクの工場で生産されている。
原料には自社農場で栽培した冬麦とトウモロコシ等の穀物類を使用しており、液体は無色透明で基本的に無味であるが、アルコールの刺激の後、わずかに甘みを感じる。2010年現在、日本に正規輸入されているものはアルコール度数は40%の赤いラベルだけで、これはソ連時代から「ストリチナヤ」を名乗っていた元祖の商品である。
他にもアルコール度数が50度の「ストロワヤ」や、フレーバーを付けた商品(オレンジの「クバンスカヤ」、レモンの「リモナーヤ」、トウガラシの「ペルツォフカ」)も等別銘柄で生産、輸出されている。また、バニラ・アップル・ピーチ等のフレーバーをつけたものも、近年発売されている。日本には酒類の専門業者が少数輸入しているだけで、一般の店頭には並んでいない。
スピリッツの中では適度なアルコールと、純度の高い井戸水を利用しているため、比較的軽やかな飲み口に仕上がっており、ソビエト連邦時代から輸出向けにも用いられて、ソ連国外でも人気があった。その品質の高さから国際酒類博覧会でメダルを獲得した実績[1]があるという。比較的安価で庶民向けの酒だが、佐藤優によるとボリス・エリツィンが好んでおり、公式な晩餐会などにも出されていたという[2]。
諸外国ではカクテルベースとして利用されるイメージが強いが、ロシアでは冷凍庫などで零度以下まで冷やして飲むのが一般的[要出典]である[3]。
ボトルのラベルに描かれているのは、モスクワ中心部にある有名な建築の一つホテル・モスクワの旧建物である。
アメリカなどロシア国外ではソビエト時代のプロパガンダ、社会主義リアリズムをパロディにしたCMが放映されていた。赤軍合唱団によるコーラスをバックに、レーニンやガガーリンといった人物の写真やキリル文字風のアルファベットが使用され、締めのナレーションもロシア訛りというこだわりようである。
日本には現在はアサヒビールが700mlと500mlの瓶を輸入している。工場が変わった2009年から新ラベルで流通しているが、ページ右にある写真とはホテルのデザインと、瓶の側面上に張ってあるシールの形が少し異なる。 ビンの形も、ビール瓶のような形から縦長のスマートな形に変わった。