Innocent Greyより 2008年7月4日発売
<ストーリー>
昭和三十一年、三月。敗戦から十年が過ぎ、在りし日の姿を取り戻しつつある街、東京。
私立探偵の時坂玲人は、井の頭公園にてひとりの少女から変わった依頼を受ける。
「捜して欲しいんだ。――私を。本当の、ね」
同時期、巷では奇妙な猟奇犯罪が多発していた。
少女ばかりが誘拐され、身体の一部と子宮を切除されて殺される。
警視庁捜査課の魚住夾三は、昔馴染みで元同僚の時坂に事件の調査を依頼する。
保谷町の端にある、私立櫻羽女学院。時坂の妹紫が通う此処で、女学生がふたり行方不明となっていた。
学院の教頭の佐伯時生は、紫の兄である時坂に行方の捜査を依頼する。
時坂は三つの依頼を同時に受けた。
佐伯の頼みを聞き入れる形で女学生の情報を探る為に櫻羽女学院へ教師として潜入する。
そこで――彼女と再会した。
朽木冬子。私を捜して欲しいと依頼した少女。彼女は鈴の転がるような声で、少年のような口調で言う。
「やあ――また逢ったね、探偵さん」
犠牲者は増えていく。
簡単に思われた女学生の捜査すら儘ならぬ事態。
行方不明者と身元不明の遺体との数が合わない。
そして新たな犠牲者に選ばれたのは――
終わらぬ惨劇の輪廻。新たな事件と共に訪れる、六年前の事件の謎とは――?
悲劇だらけの世界の殻を打ち破るのは、少女の微笑みなのかもしれない。
※グラフィックがとても綺麗、文章に味が出ていてプレイヤーを飽きさせることがありません。とても人の感情がリアルに描かれている作品です。
私の自信を持ってオススメしたい一本です。